東洋医学と月~自分の身体と向き合う~
こんにちは、今回はセラピスト(鍼灸・マッサージ師)篠﨑が担当します。
今月は中秋の名月で、先日17日は十五夜でしたね。
綺麗な月を眺めるには良い季節となってきました。
大地の自然と密接な関りにある東洋医学では、月との関係について
中国最古の医学書『黄帝内経(こうていだいけい)』にはすでに、「人体も月に影響される」とされていて
古代から東洋の医学や伝統的な養生法において、月の満ち欠けや月の位置が人間の健康や体調に影響を与えると考えられてきました。
月の満ち欠けによって体内のエネルギーやリズムが変化し、それが身体や精神に影響を及ぼすとされています。
東洋医学では、月の満ち欠けによって体のエネルギーの流れやバランスが変わると考えられており、特定の月の時期には特定の臓器や体の部位が影響を受けやすいとされています。
例えば、満月の時期には体の浮腫みが起こりやすいとされたり、新月の時期には体の浄化やデトックスがしやすいと考えられています。
新月→満月:生活習慣を見直すチャンス!
新月を過ぎたら満月に向けて準備をする。
この時期、満月に向かって、少しずつ体のエネルギー(気)が増えて、全身を巡りはじめます。
月が満ちていくのに合わせて、体調も昇り調子になり、この時期が1番体調や精神を整え、リラックスさせるのに適しています。
今一度生活習慣を見直して、睡眠の質や、食生活、ストレス発散できているか等、自分の状態に目を向けることが重要!
満月時:活発化するタイミング、空回りに注意!
満月の頃は収穫の時期。エネルギーがピークに達し、血液の巡りもよくなり、栄養や酸素などが体を巡り日々の活動も活発化します。
仕事や趣味などに生かしたいものですね!
ただしエネルギーが充満しているので、その分、空回りをしやすかったり、気分が落ち込んだりしてしまうこともあります。
それを紛らわそうとして甘いもの、脂っこいもの、アルコールなどに走ってしまうのは厳禁。溜め込む力が強く、むくみやすく太りやすい時期でもあるので要注意。
普段ああまり外出や運動をしない方も、30分程度のウォーキングで軽く汗を流したり、ウインドウショッピングなどゆったりと長めに歩くことを心がけるのも良いでしょう。
ヨガや、アロマを取り入れエネルギー循環を良くすることもおすすめです。
どうしても甘いものを食べたいときは、利尿作用や女性ホルモンが多い小豆(あんこ)がおすすめです。
満月→新月:デトックスを心がける!
満月でエネルギーが充満し、活発に活動した後は「回復」が必要。
エネルギーは一本調子で増えるわけではないので、野放図に使って良いものではありません。
使った分を回復させるという循環が必要です。そこで、この時期は休息しながら、次の計画を立てるのに良い時期となります。
体もエネルギー不足で無理がきかなくなってきているので栄養、睡眠が必要!
早寝早起き、食生活は3食しっかり摂り、山芋や豚肉など滋養のあるものを食べるのがベストです。
また溜め込んだものを捨てる時期ですので、白湯を飲むなどのデトックスに適した時期でもあります。不要なものは捨てる、など身の回りのことを見直すのも良し!
これらのことも気にかけながら、自分の身体と向き合い上手に過ごしていくことが大切ですね。