春はすぐそこに
こんにちは!
春の足音が聞こえてきました。。。今回のブログ担当の保坂です。
今年の冬も、緊急事態宣言からの蔓延防止で、なかなか思うように活動出来なかった方も多いと思います。
コロナ渦3度目の春、今年こそは楽しいお花見が出来る日が来ることを祈るばかりです。
さて。。。前回は足の形とアーチ構造についてお話させて頂きました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ Leonardo da Vinci(1452-1519)
こちらのルネッサンスの偉人は
『足は人間工学上、最大の傑作であり、そしてまた最高の芸術作品である。』
と述べています。
アーチ構造がクッションの役割を果たすと言う事は前回お話ししました。
今回は縦アーチについてのお話です
内側縦アーチ:踵骨・距骨・舟状骨・内側楔状骨・第一中足骨
外側縦アーチ:踵骨・立方骨・第5中足骨
この足のアーチがクッションのような弾力性を有するために、‘’足底腱膜‘’と言う強靭な縦走繊維束が
足裏の踵骨から足趾に向かって扇状に張っています。
縦アーチの役割のポイントとして『衝撃吸収(トラス機構)・踏み返し補助(ウィンドラス機構)・バランス保持』があります
トラス機構:自分の体重や地面からの衝撃を足底腱膜の張力で吸収する
ウインドラス機構:①踏み返し動作の際、足趾が背屈(上に反る)する
②足底腱膜が巻き上げられ足のアーチが上がる
③上がったアーチが元に戻ろうとする(復元力が生まれる)
①,②,③が順番に起こることで、前に進むためのバネの役割(推進力)となり、私たちは前に進むことが出来るのです
バランス保持:人は足の外側・内側どちらにも体重をかけることが出来ます。
身体のバランスを崩して重心がズレた時に足部のアーチがたわむことで姿勢保持が出来るのです
縦アーチを保持する筋肉としては、
・長腓骨筋
・後脛骨筋
・前脛骨筋
以上の3つが挙げられます。
長腓骨筋と後脛骨筋は足の裏で外側と内側から十字にクロスするように骨に付いていて下側から縦アーチを保持しています。
前脛骨筋は脛の外側から足首の前を通り第一(母趾)中足骨底について、土踏まずを持ち上げるような働きをします。
偏平足や外反母趾の多くに、後脛骨筋や長短腓骨筋の機能低下が多くみられます。
また、縦アーチの破綻によって、足部だけでなく、足・膝・股関節・腰への影響も出てきます。
あしは痛くないけど、最近膝が。。。腰が。。。と言う方、もしかしたら痛みの原因は『足』にあるのかもしれません。。。
もちろん、全ての方に当てはまるわけではないので、心配な方はリハビリスタッフにご相談くださいね。
長くなってしまったので、今回はこれでおしまいです。
次回は横アーチについてと足部のケアについてお話したいと思います。