ヒトが歩くとは??その3
こんにちは。理学療法士の豊島です
寒さも一段と厳しくなり、最近は晴天が続いている関係で乾燥も強く、歩行について書いている私自身もつい歩くのが億劫になってしまいそうです。
ただ、そうはいってもいられないので、寒さに負けず「ヒトが歩くとは?その3」です。
今回は片方の足裏がついてから、反対側の足が片方を超えるまでです(図の右足に注目してください)。
Kirsten Gotz-Neumann (訳)月城慶一ほか, 観察による歩行分析,2009
この図のように右脚に体重が乗って、片脚の状態になっている相を立脚中期(mid stance)と呼びます。
この期は立脚初期で荷重を吸収した身体を継続して前方へ安定した状態で推進させていくことになります。ですので、実はこの間はあまり大きな筋肉を使うことはありません。
いうなれば、初速でついた速度をそのままぶれないようにコントロールして前にいく、カーリングの投げた途中のようなイメージですかね?(少しわかりにかもしれませんが…)。そのようなイメージをしてもらえればと思います。
このようにあまり大きな筋肉を使用せず移動していく相ですが、逆にいえば、臨床上、患者様で膝の痛みが強かったり、手術して間もない状態であるときは、この相でも力が入り続けてしまい、「歩いていると疲れてくる」という表現になられたりすることもあります。
わたしたち理学療法士たちはその力みすぎている原因は何なのか?というものを追求しながら治療していき、円滑な歩行動作につなげることも治療の目的の一つとしています。
今回も少し難しかったでしょうか?
歩くことに関して疑問点等がある場合は豊島にいつでも相談してください。
次回は、この相別における「より身体を前に推進していく相」の役割についてお話しますね。ここもかなり重要な点になります。次回のポイントは‘歩幅’です。
以上、豊島でした。
次回もお楽しみに!