人が歩くとは??その8
こんにちは。理学療法士の豊島です
新年度が始まり、約半月が経過しましたね。
気づかない間にどんどん暑くなり、あっという間に夏になりそうな感じですね?
体調の変化には絶えずお気をつけください。
豊島による「人が歩くとは?」の第8回目です。
本日は少し視点を変えて話をしてみましょう。
皆さん、「歩くことと走ることの違いは何ですか?」と聞かれると答えられますか?
いざ、当たり前と思っていることの違いを説明してくださいと言われても、なかなか難しいと思います。今日は簡単ですが、そんなお話です。
‘歩くこと’と‘走ること’この違いは何でしょうか?
今までのシリーズの中で、歩行周期についてはお話させていただきましたが、この歩行周期を用いて歩くと走るの違いを説明すると、それは・・・
「両脚支持期があるかないか」の違いです。
・・・
何のこと?と頭に疑問が出てくるのは間違いないと思います。
もう少し詳しく説明すると、両脚支持期というのは‘両足が地面についている期’ということであり、歩くときは両足が地面についている期が一点時間存在します。一方で、走るときは両脚支持期という期間はなくなり、代わりに、「飛翔期」という身体のどこの部位も床と接しない時間が生まれることになります。
Kirsten Gotz-Neumann (訳)月城慶一ほか, 観察による歩行分析,2009
言われてみると、歩くときは両足がついてますし、走るときは身体が地面と接していないときがありますし、そりゃそうだという感じですね。
実はこれ、陸上競技の種目における競歩においては大変重要な概念であり、審判員は競歩をしている選手に飛翔期がでてこないかを常にチェックしており、飛翔期が出現した時点で反則をとり、何回か反則をしてしまうと失格になります。競歩をする選手はいかにして飛翔期を作らないで早く歩き続けるかをトライし続けているわけですね。
どうだったでしょうか?歩くと走るの違いについては少し理解していただけたでしょうか?
本日の私の投稿は以上です。
豊島による「人が歩くとは?」シリーズはまだまだ続いていきますので、乞うご期待ください。
以上、豊島でした。
次回もお楽しみに!