スポーツとトレーニング〜後編〜
こんにちは。トレーナーの藤ノ木です。
前回のスポーツとトレーニング〜前編〜では、競技練習だけでなく、瞬間的に高い力を発揮するようなトレーニングが必要だというお話をしました。
今回はその続きを深掘りしていこうと思います。
さて、パフォーマンスの向上の為には、ウエイトトレーニングだけでなく、『瞬間的に』『爆発的に』動けるようにトレーニングが必要です。
では、具体的にはどのような事をすればいいのでしょうか?
答えは、『プライオメトリックトレーニング』と呼ばれるトレーニングです。
当院のリハビリに通院している患者様の中で、カラーボックスや80cm、100cmのボックスに、ジャンプをして飛び乗るというトレーニングを目にした事がある方もいらっしゃるかと思います。
あれこそまさに、『瞬間的に』『爆発的に』自分の重心を0cmから100cmのボックスまで引き上げている形になります。
(RFD:Rate of Force Divelopment / 爆発的筋力)
ウエイトトレーニングをして、まずは自分の最大筋力を伸ばす。
その上で、自分の最大筋力をなるべく早く発揮させるようなプライオメトリックトレーニングを行う。
というようなサイクルになります。
ウエイトトレーニングをしなければ、自分が発揮できる力は変わりませんし、プライオメトリックトレーニングをしなければ、力を発揮できる速度は変わりません。
そういった意味で考えると、前編でお話をした『ウエイトトレーニングをするとキレがなくなる』というのが、全て間違いではないという意味がわかるかと思います。
(爆発的筋力を高めるトレーニングは上記で挙げたボックスジャンプだけでなく、他にも色々とあります。)
野球が上手くなる為に、野球の練習だけをするのではなく、
野球が上手くなる為に、まずは自分が爆発的に力を発揮できる状態にした上で、野球の練習をする。
という様な表現になるかと思います。
もちろん、アスリートだけでなく、一般の方でもプライオメトリックトレーニングを行う事で、筋肥大や歩行スピードの向上も期待できると思います。
しかし、やり方を間違えてしまうと、当然ケガのリスクが高まってしまうだけです。
まずはウエイトトレーニングを行い、
基礎筋力の構築→最大筋力の向上
という過程を踏む必要があるのはここまで読んだ皆さんなら理解できたかと思います。
長くなってしまいましたが、2回に渡ってスポーツとトレーニングについてお話させて頂きました。
トレーニングの世界はまだまだ奥深いです。
自分の身体を自分で扱えるようになる為には、日々訓練をしていくしかありません。
ブログを通して、少しでもトレーニングに興味を持つ人が増えてくれると嬉しいです。
また、
『トレーニングしたいけど、やり方が分からない』
といった方がいれば、是非リハビリで来院した際にスタッフに相談してみてください。
皆さんと一緒にトレーニングできるのを楽しみにしております。
最後までご覧頂きありがとうございました。
藤ノ木