ドーピングの話|千葉市中央区のスポーツ整形外科

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ドーピングの話

こんにちは

先日、ニュースにて2008年の北京五輪400メートルリレーで金メダルを獲ったジャマイカチームがドーピングによる失格という報道があり話題となっております。

昨年度に関してもJ.League Division1のサンフレッチェ広島の千葉選手がドーピング検査で陽性反応となり暫定的な資格停止処分を受けたことも記憶に新しいかと思います。

今日は身近に起きているこの『ドーピング』について書きたいと思います。

まず一般的にドーピングとは「競技能力を上げる目的で薬物などの方法を不正に使用すること」とされております。もちろん不正をしようと企てることも該当します。現在は薬物以外にも様々な手段で行われることが多く、今のところはWADA(世界アンチ・ドーピング機構)の定義では以下の通りとなります。

ドーピングの定義(WADA規程より抜粋)

ドーピングとは、以下のアンチ・ドーピング違反行為の1つ以上が発生すること

  1. 競技者の身体からの検体に禁止物質、その代謝産物あるいはマーカーが存在すること。
  2. 禁止物質、禁止方法を使用する、または使用を企てること。
  3. 正式に通告された後で、正当な理由なく、検体採取を拒否すること。
  4. 競技外検査に関連した義務に違反すること。具体的には居所情報を提出しないことや連絡された検査に来ないこと。
  5. ドーピング・コントロールの一部を改ざんすること、改ざんを企てること。
  6. 禁止物質および禁止方法を所持すること。
  7. 禁止物質・禁止方法の不法取引を実行すること。
  8. 競技者に対して禁止物質や禁止方法を投与・使用すること、または投与・使用を企てること、アンチ・ドーピング規則違反を伴う形で支援、助長、援助、教唆、隠蔽などの共犯関係があること、またはこれらを企てる行為があること。

 

非常に複雑ですが、スポーツにおけるフェアプレーおよび公平性を保つこと、そしてスポーツが社会へ与える影響という面でこれらのルールを守ることは競技者をはじめとするスポーツに関わる全ての人の義務でもあります。

では、なぜこのような事例が起きてしまうのでしょうか?

まず最初に考えられるのが、意図的に行うということです。これは、競技成績の向上などの為に上記のような不正に手を出してしまうものです。絶対に許されるものではありません。

次に考えられるのが、何らかのことによって非意図的にドーピングに抵触するものを摂取したりしてしまうことです。これが一番、身近に起こりやすいものです。

サプリメントやプロテイン、栄養ドリンク、風邪薬、健康食品、清涼飲料水さまざまなところでドーピング禁止物質となるものが含まれている可能性があります。

それらのリスクを避けるための対策としては?

①信頼性の高いものを使用する。

・海外産の製品では表記されている成分が実際と異なる可能性がある。もちろん国産のものでも信憑性の低いものもありますし、香料等で使われている場合もある。そのような点でJADA(日本アンチ・ドーピング機構)の公式認定マークがついているものが安全ではないかと思います。まずは、パッケージ等に表記されている成分表示等をチェックしましょう。

②風邪薬は要注意!

・市販や処方される薬にもドーピングに該当する成分を含むものが多くあります。診察時に医師に確認を必ず取りましょう。また、スポーツファーマシストというドーピングについての専門知識を持つ薬剤師がいます。その方にも相談するのも良いと思われます。

③持病の薬はどうする?

・持病等でどうしても禁止薬を服用しなければならないことがあります。その場合は、TUE(治療使用特例)という使用申請を所定の手続きによって申請し認められれば、例外的に使用ができます。

日本においては、意図的に行われるものよりも圧倒的に知識不足などによる「うっかりドーピング」が多く占めます。実際に起こしてしまうとうっかりでは済まされません。(鍋島整形外科スタッフブログの更新もうっかり忘れが多々ありますので、本当に気をつけないといけませんね。)

これらの詳細につきましては、JADA(日本アンチ・ドーピング機構)に掲載されております。ドーピングについて気になることがあった競技者の皆さん、ぜひ一度ご確認してみてはいかがでしょうか?

2020年は、このような違反のないクリーンでフェアなオリンピックになることを期待したいと思います

池田

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